CakePHPコアチームはCakePHP 3.0.8 が入手可能になったことをお知らせいたします。これは3系のメンテナンスリリースになります。
バグフィックス
3.0.8では以下のような変更点があります。詳細はchangelogをご覧ください。
- EntityTrait::toArray() は多様な型の配列をうまく扱えるようになった。以前は最初の要素がエンティティの場合、すべての要素をエンティティとして扱っていた
- Pagination はクエリ文字列の0を値として扱うようになった
- Validation::multiple() は ‘0’ を正しく扱えるようになった
- 以前は2つの異なる呼び出しや文字列の一部が共有されている場合にドット記法を扱うことができなかった。(例えば、Articles.SpecialTags.Tags や Articles.SpecialTags.Authors)
- TableRegistry::get() は事前に設定したオプションを正しくマージできるようになった
- UPDATEクエリで、テーブル名のクオートが正しく行えるようになった
- フィクスチャは生成された時点で複合主キーを正しく反映するようになった
- belongsToManyアソシエーションで、[] と ” を同じように扱うようになった。これにより ‘’ が使用された場合に失敗することが修正された
- formのセキュリティトークンを作成する際、数値フィールドは文字列型にキャストされる。これによりintegerの値がバリデーションに失敗するという問題が解消された
- Csrfコンポーネントはcookieの有効期限を正しくセットするようになった
- アプリケーションのShellがコアのShellと同名だった場合に、有効なシェルコマンドの一覧が正しく表示されるようになった
- 複雑な input type の複数チェックボックス生成で、checkedやdisabledが正しく行えるようになった
- belongsToManyリンクを更新する場合、アソシエーションの条件が使用される。これにより多相性のテーブル結合での問題を解決する
- SQLServer 2008 で、Paginationが改善された
- AuthComponentは、ajaxリクエストが失敗した場合や「/」へのアクセスで認証を求められる場合に無限ループに陥らないようになった。これは3.0.7からのリグレッションである
改善
3.0のパッチリリースに、いくつかの小さな新機能も組み込みました。徐々にそうしていきます。3.0.8では、新しい課題が付け加わりました
- 翻訳のフォールバックドメインはI18n::useFallback(false)を使用して無効にできるようになった
- PaginatorComponent の sortWhitelist オプションで全体ソートが出来ない設定が可能になった
- コンポーネントは初期化中にレスポンスプロパティをセットしなければならないようになった
- cake i18n extract はディレクトリがない場合に生成するようになった
いつもながら、問題報告やプルリクエストにより、このリリースの実現を支えてくれたコミュニティの皆さんに感謝します。
githubよりパッケージリリースのダウンロード