CakePHPコアチームはCakePHP2.6.4と3.0.2が入手可能になったことをお知らせいたします。どちらも各ブランチのバグフィックスリリースになります。
2.6.4
2.6.4の変更点の概要は以下のとおりです:
- JsonView で json_encode() が失敗した場合に例外が発生するようになった
- PaginatorHelper はページングしないモデルのリンクを生成する場合にNoticeエラーを起こさなくなった
- Memcache キャッシュエンジンで ‘u’ で始まるドメイン名に接続できるようになった。以前は、これらはunixソケットとして扱われていた
- 2.6.3で混入したベンダーパスまわりのバグを修正した
- HttpSocket は、HTTPプロキシ経由でHTTPSサイトに接続できるようになった
- セッションIDが0の場合でもセッションが更新されるようになった
- Hash::maxDimensions() が1次元もしくは0次元の配列でも動作するようになった
- Inflectorで、’sieves’を正しく語形変化させられるようになった
- DboSource::__destruct() で、トランザクションを正しくロールバックできるようになった。2系の初期のリリースで意図せず削除された記述を復帰した
- CakeRequest::header() は”や’0’のヘッダを正しく解読できるようになった
- CakeResponse::file() を使用するアクションで、ControllerTestCase の動作が改善された。以前は ob_end_clean() が失敗した場合に警告が発生していた
- API ドキュメントの改善
3.0.2
3.0.2の変更点の概要は以下のとおりです:
- SessionHelperが非推奨になった。代わりにFlashHelperか、もしくは $this->request->session() を使うこと
- BelongsToMany アソシエーションで、新規レコード・既存レコードが混在している場合の保存時の動作が改善された
- Validation::notEmpty() が Validation::notBlank() に改名された。Validation::notEmpty() は非推奨になった
- Validation::userDefined() が非推奨になった。代わりに Validator オブジェクトに callable を直接指定できる
- SQLite のスキーマ反映で、旧バージョンの SQLite でも動作するようになった。旧バージョンのSQLiteでは外部キーの更新・削除が反映されなかった
- Hash::get() で、パスが ” もしくは null の場合に例外を発生しなくなった
- belongsToMany アソシエーションで、エンティティに割り付けられない場合に致命的エラーが出ていた件を修正
- Collection が __debugInfo() に実装された
- 検索メソッドのwhere句で、エイリアスフィールドが正しく設定されるようになった
- 波及的削除で優先順位が調整され、波及的コールバックを先に行い、そののちコールバックのないアソシエーションを処理する
- dispatchShell() で割り当てられたシェルはwelcomeメッセージを出力しなくなった
- MySQLドライバーで、SET NAMESを使用してエンコーディングエラーを修正するようになった
- IntegrationTestCase で、部分的リクエストをリクエストデータに再帰的にマージするようになった
- IntegrationTestCase のレスポンスで、content-typeのアサーションが改善された
- 0000-00-00 はnullに変換されるようになった。これによりPHPのDateTime関数の0年問題を回避する
- FormHelper で、フィールド名に数値を使用している場合にブラックホールエラーを発生しなくなった
CakeFest 2015 のチケット
CakeFest 2015のチケットをお求めでないなら、まだ間に合います。5/28にはCakePHPは10週年を迎えます。
このリリースに関わってくださった皆さんに感謝します。バグチケット、ドキュメントの編集、パッチやプルリクエストはCakePHPを大いに活かし、支えるものです。
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