CakePHP 2.4.0 が準備できました!

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by markstory

CakePHPコアチームは 2.4.0 と 2.3.10 が入手可能になったことをお知らせいたします[1]。2.4.0-RC2以降、いくつかの小さな改善と修正が行われました。


CakePHP 2.4.0

CakePHP 2.4.0は安定版になりました。2.x系の新バージョンであり、他の2.x系のリリース版とAPI互換性があります。アップグレードの前に移行ガイド[2]をかならず読んでください。少々変更すべき点があります。

2.4の変更点の概要は以下のとおりです:

  • IMAGES_URL, JS_URL, CSS_URLは非推奨になり、それぞれconfig値のApp.imageBaseUrl, App.jsBaseUrl, App.cssBaseUrlに置き換えられた。非推奨の定数は3.0にて削除される
  • 定数CAKEPHP_SHELLは非推奨になり、3.0で削除される
  • Sanitizeクラスは非推奨になり、3.0で削除される
  • FileLogsは最大サイズを持ち、簡単なローテーション設定ができるようになった
  • ロギングはsyslogもサポートするようになった
  • 多くのロケールが改名された
  • JsonViewにJSONPのサポートが追加された
  • モデルの保存時に、counterCacheオプションで、counterCacheの更新を回避できるようになった
  • パスワードハッシュはPasswordHasherクラスにまとめられた。これにより各種認証アダプタにあわせてパスワードハッシュ法を変更するのがシンプルになった
  • ステートレス認証が改善された

すべての変更点や改善点のリストいついては、2.4移行ガイド[2]を参照してください。

2.4.0-RC2からの変更点

  • 確認ハンドラのエンコードが正確になった
  • ヘルパーはビューの構成時に読み込まれるようになった。これによりヘルパーはいつでも利用可能になる
  • ビューブロックはオブジェクトを可能な限り文字列に変換するようになった
  • 2.3.10のchangelogsに書かれている変更は2.4.0にも含められている

CakePHP 2.3.10

2.3.10は2.3.x系の通常のバグフィックスリリースの最終版です。2.3.x系のセキュリティフィックスは2.6.0のリリースまで継続されます。2.3.10の変更点の概要は以下のとおりです:

  • Emailとその配信方法についての設定がConfiguration値にマージされた
  • CakeTime::timeAgoInWords() は、精度が低い場合に経過時間を’約 X 前’と表記するようになった
  • DbAclは内部結合(INNER JOIN)ではなく外部結合(LEFT JOIN)を使用するようになった。データベースベンダによってはパフォーマンスが改善されることになる
  • CakeEmail::template() は仕様通りlayoutを不使用にできるようになった
  • 整数部の区切りに’,’を使用するロケールで、数の書式が正しくなった
  • RedirectRouteで、’persist’パラメータを正しく扱うようになった
  • ShellDispatcherで、定数を条件付きで定義するようになった
  • session.auto_startは、PHP5.5で動作しなくなり、エラーを引き起こすようになるので、セットされなくなった
  • Sqliteで、BIGINT列を主キーとして使用する場合のスキーマを正しく生成するようになった
  • FileCacheは、Windowsシステムで問題を起こす場合があるので特殊文字を削除するようになった
  • i18nシェルはLC_MESSAGES以外のカテゴリも正しく抽出するようになった

開発は3.0に向けて前進しており、プルリクエストは随時オープンされています。2.x系のAPI互換性のあるリリースである2.5の作業も始まっています。コミット、チケット、ドキュメントの編集ほか、このフレームワークに貢献してくれるすべての皆さんに深謝します。あなたがいなければCakePHPは存在しません。
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